2005年08月18日

雄大なアルプスへの讃歌〜秋山和慶/大阪市音のチェザリーニ”アルプスの詩”

【楽曲紹介】
 チェザリーニの”アルプスの詩”は,”アルプス交響曲”を作曲したR.シュトラウスの没後50年を記念して作曲されたものであり,R.シュトラウスのオリジナルに似た要素を持ってはいますが,描こうとしているものは全く異なります.R.シュトラウスが山の一日を模したのに対し,チェザリーニが最後の第7曲を”神の国”と名づけているように,”雄大なアルプスへの讃歌”としてこの曲が書かれたことが伺えます.

【このCDの購入理由】
 ”アルプスの詩”は本家の”アルプス交響曲”に負けず劣らずのホルンの目立つ曲です.ホルン吹きである私は,是非,ホルンセクションがしっかりしている楽団の演奏が聴きたいと思っていました.大阪市音楽団はホルンセクションが非常に安定しており,ライブの演奏会の評判も良かったことから,このCDを購入しました.

【CDレビュー】
 秋山和慶/大阪市音楽団のこのアルバムは,”雄大なアルプスへの讃歌”というイメージを最も感じさせる演奏となっています.

 まず,曲全体を通じて現れる息の長いフレーズは正にコラール,”歌”であり,教会のコーラス隊の歌を聴いているかのようです

 特に”讃歌”といての印象を深める役割をになっているのが,第7曲”神の国”で旋律の合間を縫って現れる,金管楽器のタタン,タタタンというファンファーレで.曲の進行とともに輝かしさを増して行き,歌い上げる讃歌に神々しさを添えています.

 そして最後は雄大なアルプスを讃えながら,アルペンホルンのテーマとともに圧倒的なスケールで曲を閉じます.

 この演奏を聴き終えた後は,何ともいえない幸福感が残ります.ライブ録音のため,演奏後にカーテンコールが入っていますが,その長さからも会場の聴衆も同じように幸福感を味わっていると想像できます.(これほどカーテンコールが長く入っているCDも珍しい

 なお,5曲目の”高原の牧場”におけるホルンのカデンツァが大変素晴らしいことも追記しておきます.

 その他,カップリングの曲も非常に集中力が高く,全曲楽しめる点でも素晴らしいアルバムです.

【このCDの聴きどころ!】
チェザリーニ:アルプスの詩
・コーラス隊の歌を聴くような息の長い旋律
・7曲目の旋律の合間に入る輝かしいファンファーレ
・雄大なアルプスを讃える圧倒的なスケールのフィナーレ



アルプスの詩/Poema Alpestre/大阪市音楽団



posted by ぶちねこ at 22:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 吹奏楽のお奨めCD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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